新幹線に乗った瞬間、「あ、今日はハズレの日だな」と悟った。
発車してまだ数分。
前の席の背もたれが「カチッ」と音を立て、迷いなく“全開”。
次の瞬間、私の膝にテーブルがガツン。逃げ場ゼロ。
もはや移動ではなく、強制ストレッチ開始である。
軽く咳払いしてみたけれど反応なし。
イヤホン装着、完全シャットアウト。
その姿勢、もはや“公共交通機関”ではなく“自宅のソファ”。
しばらく我慢したけど、血流が止まりそうなので、椅子の背をトントン。
私「すみません、リクライニングの角度…健康診断レベルですね」
前の人、ピクッ。
一瞬だけ戻る。…が、たった1センチ。誤差。
5分後、再びじわじわ倒れてくる背もたれ。
静かに、確実に、私の膝を追い詰める。
今度は少し声を張って、隣の人に聞こえるように言ってみた。
「これ標準仕様でしたっけ?後ろの人、足動かない仕様?」
周囲の視線が前席へ。
空気が変わる。
ようやく半分戻った。が、顔は不機嫌。
前の人「倒していい席なんで」
私、笑顔のまま返す。
「もちろんです。ただ“全開”はジム料金発生しますよ?」
周囲から小さな笑い。
そのタイミングで乗務員さんが通り、
「後方のお客様のスペース確保にご協力ください」
――はい、試合終了。
背もたれは元の位置へ。
私はようやく足を動かせた。
思ったのはひとつ。
“権利”はあっても、“配慮”は別問題。
そして世の中には、怒るより“軽い皮肉”の方が効く相手もいる。
あなたなら、どうしますか?
黙って耐える派?それとも言う派?
コメントで教えてください。
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