新居へ引っ越した日の夜だった。
洗面所を確認していた私は、床の目地に小さな赤い光を見つけた。
最初は照明の反射だと思った。
しかし光は3秒ほどの間隔で点滅している。
照明を消しても変わらない。
指で影を作っても、目地の奥から直接光っていた。
妻を呼ぶと、彼女は一目見て後ずさった。
「朝来ていた業者が、何か埋めたんじゃないの?」
その日はタイルの浮きと目地の補修を依頼していた。
作業員は洗面所と廊下を何度も出入りしている。
もし小型カメラや盗聴器なら、このまま眠ることなどできない。
私はドライバーで掘り出そうとしたが、妻に止められた。
証拠を壊したり、感電したりする可能性がある。
まず点滅の様子を動画で残した。
午後10時16分から10時31分まで。
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