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正直に言う。 あの手の「支え合う老後」の話を聞くたび、私は腹の底で思ってきた。 ――そんなの、今の日本で本気で信じている人がいるのか、と。 隣人が助けてくれる? 家族みたいに支え合う? 事故が起きたら誰が責任を取る。 他人の子どもを高齢者に預ける? 現実を知らない人の机上の空論だ。 私はずっと、 「老後は施設か、金か、さもなければ諦めるしかない」 そう思って生きてきた。 だから、妻が倒れた夜、 救急車の赤い光を見ながら、 頭に浮かんだのは愛情でも不安でもなかった。 ――ああ、次は俺の番だ。 世話をされる側に回る番だ(続)
2026/01/05

私は、若い頃から仕事一筋だった。
家のことは、すべて妻に任せてきた。
料理も洗濯も、「できない」のではなく、
**「やらなくて済んできた」**だけだ。

妻が入院してから、

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私は初めて現実を知った。
冷蔵庫の中身が分からない。
薬の時間が覚えられない。
洗濯機の前で、立ち尽くす。

介護サービスも考えた。
費用の紙を見て、黙った。
施設も見学した。
清潔で、安全で、正しかった。
だが、そこにいる自分を想像した瞬間、

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胸の奥が静かに冷えた。

妻が退院した日、
彼女は以前のようには歩けなかった。
私は初めて、
「世話をする側」になった。

正直、楽ではない。

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2026/01/05
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2026/01/04
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2026/01/04
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2025/12/30
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2025/12/29