日曜日の午後、私は小学3年生の息子を連れて、地域交流センターの子ども向けイベントへ参加した。
会場には約30人の親子が集まり、ステージではなぞなぞ大会が行われていた。
正解した子どもには、受付で使える景品券が1枚渡される仕組みだった。
第5問としてスクリーンに表示されたのが、
「『なし』は『なし』でも、ドアを閉めない所にある『なし』って、どんな『なし』だ?」
という問題だった。
司会者が「分かった人」と声をかけると、息子は真っ先に手を挙げた。
「ドアなしです」
会場が一瞬静かになった。
司会者は手元の解答カードを確認し、首を横に振った。
「惜しいですが、不正解です」
「どこが違いますか?」
「正解は“開けっぱなし”です。ドアを閉めず、開けたままにしているからですね」
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