テストが返ってきたとき、最初に目に入ったのは大きな赤い数字だった。
98点。
「おっ、かなりいいじゃん」
私は少し嬉しくなった。
今回は材料力学の計算問題が出題されていた。
公式を覚えるだけでなく、数値を正確に代入して計算しなければならない。
単位の扱いにも注意が必要だ。
それなりに勉強したつもりだったので、98点という結果には満足していた。
ところが、答案を見直していると、ある箇所で手が止まった。
「……あれ?」
赤いペンで、数字が丸く囲まれていた。
そこに書かれていたのは、断面積5026.5mm²。
さらに、引張応力の欄には7.9MPaと書いてある。
その近くには、先生からの赤字があった。
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