「あんたがそこに置いてる漫画のせいで、子供たちが勉強しないじゃない! 今すぐ全部処分しなさいよ!」
お盆を前にしたある日、兄嫁のヒステリックな声が電話越しに響いた。帰省のたびに私の独身時代の趣味用別宅をホテル代わりに使い、あろうことか私の大切な蔵書にまで口出しをしてくる。年齢差があるとはいえ、当初は「仲良し姉妹」のような関係を夢見ていた私だったが、その図々しさと無礼な態度には、もはや我慢の限界が来ていた。
私の趣味は、海外の書籍の翻訳版と原本を収集することだ。漫画はそのうちの一割にも満たない。にもかかわらず、甥と姪が勉強しないことを「漫画のせい」だと決めつけ、私にその処分を迫るなど、理不尽極まりない。中高生にもなって学習習慣が身についていないことを棚に上げ、責任を私に転嫁するその思考回路には、ただただ呆れるほかなかった。
「……わかりました。模様替えをしておきます」
親の顔を立て、折衷案として日本語版の漫画を別室へ移し、鍵をかけた。しかし、今度は甥たちが「漫画が読めない」と文句を言い出したらしい。兄嫁はそれを私に報告し、まるで私が悪者であるかのような空気を作り上げた。
この別宅は、大家さんである義母(私の母)の了承を得て私が維持しているものだ。
他人の褌で相撲を取りながら、その褌に難癖をつけるとは、あまりに厚かましい。私は即座に決断した。夫と相談し、蔵書を引き揚げ、別宅そのものを解約することにしたのだ。
数日後、大家さんから「更地にした」という連絡が入った。グッジョブとしか言いようがない。
兄一家が帰省してくる週末、彼らは行き場を失うことになるだろう。私は夫の転勤に伴い、すでに引っ越し済みで、連絡手段は携帯電話のみ。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ltFe9z1LGpk,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]