「あんたみたいな無職の寄生虫嫁は、早く離婚しなさいよ」
その言葉を聞いた瞬間、私は不思議なほど冷静だった。
怒りよりも、悲しみよりも、やっぱりそうだったのかという諦めに近い感情が胸の奥に広がった。
私は溝口卑弥呼、三十二歳。現在は在宅でゲームシナリオライターとして働いている。しかし、以前の私は今とはまったく違う世界で生きていた。
身体能力と精神力を極限まで試される障害物競技の選手として、日本代表として世界の舞台に立っていたのだ。
過酷な練習の日々、何度失敗しても立ち上がる精神力。私はそこで諦めない強さを身につけた。
しかし、右膝の大きな怪我によって競技人生は突然終わりを迎えた。
人生のすべてを失ったと思っていた私に、新しい道を示してくれたのが、現在の夫・きよひこだった。
彼との出会いをきっかけに、私はゲーム業界へ入り、シナリオ制作という新たな才能を開花させた。
私の作品は多くの人に評価され、開発チームのリーダーを務めるきよひこも、いつも誇らしそうに話してくれていた。
「卑弥呼のシナリオは、本当に人を惹きつける力がある」
そう言ってくれる夫の存在が、私の支えだった。
そして息子の花丸が生まれ、子育てが落ち着いた頃から、私は再び在宅で仕事を始めた。
だが、そんな私を理解しようとしない人物がいた。
義母だった。
結婚当初、義母は優しい笑顔で私の手を握った。
「息子をよろしくお願いしますね」
その姿を見て、私は本当に良い家族に恵まれたと思っていた。
しかし、それは夫や義父がいる時だけの姿だった。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=5Wvpgr8Cn5U,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]