年の暮れ、冷たい風が吹き抜ける京都の空に、一つの命が誕生した。まひろ（吉高由里子）は道長（柄本佑）との子を出産し、その赤子の名は賢子と名付けられた。宣孝（佐々木蔵之介）は約束通り、賢子を我が子として育て始める。だが、その背後には複雑な人間関係と権力争いが渦巻いていた。

一方、道長は入内させた娘の彰子（見上愛）を中宮にし、すでに中宮として君臨する定子（高畑充希）とともに「一帝二后」の体制を築こうとしていた。

これは国家安寧のための策であり、道長の野心が込められていた。道長の目には、自らの力を誇示し、国家を掌握するための壮大なビジョンが映っていた。

しかし、彰子の心には重いプレッシャーがのしかかっていた。一条天皇（塩野瑛久）の心を捉えることができるのか、彼女自身も確信が持てなかった。定子はすでに宮中での地位を確立しており、その美貌と知性で一条天皇の心を掴んでいた。彰子はその影に隠れ、自己の存在を示すことができずにいた。

詮子（吉田羊）や行成（渡辺大知）は、一条天皇に対し、彰子の美徳と魅力を説得しようと努めた。

しかし、天皇の心にはすでに定子が深く根付いており、その絆を断ち切ることは容易ではなかった。天皇の心は揺れ動き、道長の計画が成功するかどうかは、まさに運命の手に委ねられていた。

道長の家族とまひろの家族、そして宮廷の人々が織り成す人間関係は複雑に絡み合い、見る者の心を捉えて離さない。次回の放送では、これらの登場人物たちの運命がどのように展開していくのか、ますます目が離せない展開が待っている。

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