朝ドラ『虎に翼』で描かれる主人公・友子と航一の関係は、劇中では温かい家族愛が描かれていますが、そのモデルとなった実在の人物、武藤よし子さんと三淵健太郎さんの家族関係は、決して順風満帆ではありませんでした。彼らが再婚し、新しい家族を築く過程で直面した困難や、それを乗り越えたエピソードは、ドラマとはまた違った深い感動を与えてくれます。
武藤よし子さんは、最初の夫との結婚後、和田よし子として知られていましたが、41歳で三淵健太郎さんと再婚し、新たに三淵よし子の名を名乗るようになりました。彼女には実の息子が一人おり、再婚相手の健太郎さんには4人の子供がいました。この新しい家族の中で、よし子さんの強烈な個性が家族間の摩擦を生むことも少なくなかったようです。
長男の力さんが記した回顧録には、よし子さんのエネルギッシュで気が強い性格が描かれています。
特によし子さんとの衝突が多かったのは、既に結婚して家を出ていた長女の中さんでした。彼女はインタビューで「私にとって彼女は、母親というよりも父の妻という存在でした」
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