長年にわたり、夫からモラハラや不倫といった心を傷つける仕打ちを受け続けても、離婚を決意するのは容易ではありません。積み重なった怒りや悲しみは深く、熟年離婚に至るまでには並々ならぬ葛藤と努力があったことでしょう。
感情を押し殺しながら日々を過ごす辛さは、外からはなかなか見えないものです。今回ご紹介するのは、そんな苦悩の日々を28年間も耐えてきた一人の女性・綾美の物語、第2話です。
彼女は現在53歳、パート勤めをしながら家庭を支えてきました。子どもたちはすでに自立の時期を迎え、綾美はついに心の奥で温め続けてきた“離婚”という選択に向けて動き出します。夫・勝也への静かな決意と、そこに秘められた思いとは——その一端が明かされるエピソードです。
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