1955年、春の東京。新潟地裁での役目を終えた星航一とトラコは、東京への異動が命じられました。彼らは3年ぶりに家族のもとへ戻ることとなり、娘の夕美、そして家族たちと再会を果たします。しかし、それはただの再会ではありませんでした。家族はそれぞれが成長し、新たな悩みや喜びを抱えていたのです。
大学3年生になった夕美は法律を学び、高校3年生の直明はジャズに魅了されサックスプレイヤーを目指す日々。さらに直明は恋人を見つけ、結婚を真剣に考えていました。しかし、家族の間で新たな問題が浮上します。トラコの義理の姉である花江と直明の同居を巡る対立です。
花江は結婚後は独立するべきだと主張し、一方で直明は恋人との同居を望みます。「結婚しても母さんと一緒に暮らしたい」と願う直明の気持ちと、花江の「結婚したら新しい家族を築くべき」
そんな中、トラコはある朝、山田轟木が弁護士になったことを知り、彼の法律事務所を訪ねます。彼女は喜びと共に轟木に抱きつきました。「すごいわ、素晴らしいわ」と称賛するトラコに対し、轟木は「離れろ、熱苦しい」と一言。名刺には「山田轟木法律事務所」
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