2024年7月から放送が開始された朝ドラ「虎に翼」で、新キャラクターとして登場した星航一(ほしかいいち)。彼を演じるのは人気俳優の岡田将生さん。物語に新たな風を吹き込むこのキャラクターは、裁判官としての冷静な判断力と、人間としての温かな心を持つ人物として描かれています。そんな星航一のモデルとなったのが、実在の裁判官である三淵乾太郎(みつぶち けんたろう)さんです。
三淵乾太郎さんは1906年、福島県会津若松に生まれました。彼の家族は代々裁判官や官僚を輩出するエリート一家であり、父・三淵正彦は最高裁判所の初代長官を務めた人物でした。このような背景から、乾太郎さんも自然と司法の道を進むことになります。
1930年、乾太郎さんは高等試験に合格し、翌年には東京帝国大学法学部を卒業。その後、東京地裁の予審判事としてキャリアをスタートさせました。彼の司法官としての評価は高く、数々の重要な裁判を担当することとなります。
乾太郎さんの人生には、多くの困難が立ちはだかりました。特に、内閣総理大臣直轄の組織「大本営研究所」での経験が彼に大きな影響を与えました。
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