多岐川幸四郎(滝藤賢一演)は、朝ドラ「虎につ」の中で強烈な個性を持つキャラクターとして登場します。自由奔放でユニークな振る舞いながらも、家庭裁判所の設立に向けて情熱を注ぎます。そんな彼のモデルとなったのが、実在の「家庭裁判所の父」と称される宇川純郎(うがわじゅんろう)です。彼は日本の少年たちの未来のために尽力し、家庭裁判所を創設する大きな役割を果たしました。
宇川純郎は1907年、東京で生まれました。裁判官としての堅いイメージとは裏腹に、彼は底抜けに明るい性格で、喜びの表現は子どものように純粋でした。戦前から日本全国で活躍し、特に満州での司法教育にも深く関わりました。満州で司法教育に携わっていた時期、宇川は生徒たちと家族のように接し、夕食を共にすることも日常茶飯事でした。
しかし、戦争の終結と共に彼の人生は一転します。
日本に戻った宇川は、京都少年審判所の所長に任命されました。
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