『源氏物語』は、「世界最古の小説」として広く知られています。この称号を受ける理由は何でしょうか。英語学者・評論家の渡部昇一氏の著書『決定版・日本史[女性編]』から一部を紹介しながら、その驚愕の理由を探ります。
紫式部は藤原為時の娘で、藤原家の一族に生まれました。彼女の父親が式部大丞に任命されたことから「式部」と呼ばれ、『源氏物語』の作者として名を知られるようになってからは「紫式部」
紫式部の家系と幼少期
紫式部の家系は文人・歌人が多く、祖父や父も詩や和歌に優れた人物でした。彼女は幼少期から学問に秀でており、父親が兄に『史記』を教えている時、脇で聞いていた紫式部のほうが早く覚えるほどでした。この才能に父親は「男の子であれば…」と嘆いたと伝えられています。
『源氏物語』の誕生
『源氏物語』は、紫式部が父親と共に越後に赴任した時期に書き始めたとされています。ダンテの『神曲』より300年も前に書かれたこの小説は、世界で最初の本格的な小説とされています。
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