今日、私は有楽町の駅のホームで電車を待っていた。突然、隣に立っていた男性がうつ伏せに倒れ、何事かと驚く間もなく、周囲の人々が素早く反応し始めた。
その瞬間、近くにいた別の男性が声を掛け、冷静に「駅員さんを呼んできます!」と伝えて、私もその男性に指示を出して改札に向かわせた。すると、戻ってきた時には、他の女性も声を掛けており、既にその男性は急遽救急連絡が入っていた。
私は倒れた男性の様子を確認し、頸動脈を触ってみると、脈を感じられなかった。これは、心肺停止(CPA)の兆候であるとすぐに理解した。すぐに、男性の命を救うために心臓マッサージ(心マ)を開始した。
その後、駅員さんが到着し、AED(自動体外式除細動器)の持参を頼んだ。私は一刻も早く救命措置を続けなければならないという思いで心臓マッサージを継続した。AEDが1回目の通電で効果を発揮しなかったため、心臓マッサージを続けながら、別の男性に交代してもらい、2回目のAEDの通電で奇跡的に心拍が再開した。
心拍が回復した後、しばらくの間はAEDを貼りっぱなしにして、3回目と4回目の通電が行われる頃には、心臓マッサージは不要となり、顔色も戻り、脈も確認できた。
安心したのも束の間、医師の女性が声を掛けてくれた頃には、救急隊員が到着し、すぐに男性の処置が続けられた。
男性は再度心肺停止となったが、救急隊員の迅速な対応で、再び処置が始まり、男性はそのまま搬送された。
その後、私たちは駅員さんや警察官から事情聴取を受けることになった。私ともう一人の女性は、手が震える中で書類を記入し、心の中では「無事に助かってほしい」という思いを強く抱えていた。
普段からゴム手袋とアルコール消毒液を携帯している私だが、この日は不幸にもそれらを持っておらず、急いでトイレで手を洗った。しかし、その後カバンの中にアルコール綿が入っていたことに気づき、少しだけ安堵の気持ちが込み上げてきた。
そして、消防隊から後日連絡があり、その男性は回復し、JCS20(意識障害の度合い)の状態にまで回復したと聞き、安堵と共に深い感謝の気持ちが湧き上がった。
男性にも家族がいることだろう。私たちが行った小さな手助けが、命を取り戻すきっかけになったのだと思うと、心から「良かった」と感じることができた。