大河ドラマ『光る君へ』の第36回「待ち望まれた日」の内容を予習解説するためのものです。
前回の放送ではついに中宮彰子と一条天皇が結ばれ、寛仁元年(1017年)の暮れに中宮彰子が一条天皇の子を懐妊しました。しかし古文書によると、「中宮の懐妊多分に及んではならない」と記されており、彰子の懐妊はしばらくの間秘匿されていたと思われます。
その理由としては、藤原道長の政敵である藤原伊周や藤原道房などの家系の人々が彰子に子供を産んで欲しくないと考えていたため、呪詛などを防ぐために隠されていた可能性があります。また、次回予告では藤原伊周が怪しい動きを見せるシーンがあったため、伊周が彰子に対して何かしらの行動を起こすことが描かれるかもしれません。
次に、中宮彰子の懐妊が明るみに出たのは、懐妊から約五ヶ月経った寛仁二年(1018年)の四月でした。この時、彰子は出産のために内裏を出て実家の土御門第に移りました。
当時、人の血液が流れる場面や人が死ぬ場面に立ち会うことは穢れとされており、特に天皇のような神聖な立場の人はそういった場面を避ける必要がありました。そのため中宮も実家で出産することが常識でした。
土御門第へ移った彰子には、女房たちも共に移ります。その中には紫式部も含まれており、彼女は藤原道長の意向で出産の記録係として任命されました。
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