2023年のWBCで日本代表を率いた栗山英樹監督。その名を聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、やはり大谷翔平との師弟関係でしょう。栗山監督がいなければ、大谷が今のような偉大な選手になっていたかどうかは誰も分かりません。彼の二刀流の基礎を築き、世界へと送り出したのが栗山監督でした。
しかし、WBC後に栗山氏が発した言葉には、多くの人が驚かされました。
大谷翔平との物語が始まったのは、彼が花巻東高校に在籍していた頃。大谷は当時からメジャーリーグ挑戦を強く望んでおり、国内球団からの指名を断る意思をはっきりと表明していました。「絶対にアメリカに行く」という決意は揺るがないものに思えました。
しかし、栗山氏は違いました。日本ハム監督に就任した彼は、強行指名というリスクを冒し、大谷を手に入れる決断を下します。当時、大谷がメジャーに行くのは既定路線と見られていた中での大胆な決断。その背景には、栗山監督が高校時代の大谷を甲子園のキャスターとして取材し、その人間性と潜在能力に惚れ込んでいたことがありました。
「彼の二刀流の可能性を信じたんです」
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