ある穏やかな午後、私の愛猫、モモがいつになく興奮して家に飛び込んできた。その小さな口には、小さなスズメがしっかりとくわえられていたのだ。モモは狩りが苦手で有名で、これまで何度もおもちゃのネズミ相手にすら惨敗を喫していた。しかし、今日の彼女の顔はいつになく誇らしげだった。そのため、一体何が彼女にこのような行動を取らせたのか、不思議に思わずにはいられなかった。

日頃から庭にはノラ猫がふらついているのを見かけていた。それほど目立つ行動をするわけでもなく、ただ静かに昼寝をしたり、時にはフェンス越しにこちらを観察するだけだった。しかし、そのノラ猫がモモにどのような影響を与えているのか、まったく考えたことはなかった。

その日、モモが突然スズメを狩れるようになったのも、もしかしたらそのノラ猫の影響なのではと思い始めた。モモはノラ猫をじっと観察し、その狩りの技術を密かに学んでいたのかもしれない。

モモがスズメを捕まえた翌日から、私はノラ猫の動きを注意深く観察することにした。すると、驚くべきことに、ノラ猫が庭の中心で何かをするわけでもなく、ゆっくりとモモに近づいているのを発見した。

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