突然の婚約発表と方子様の涙
ある日、何気なく手に取った新聞を見て驚愕した方子様。そこには、自分の写真と異国の王族、朝鮮利用長最後の皇太子・李垠との婚約が大々的に報じられていたのです。親の決めた政略結婚に覚悟をしていたとはいえ、異国の王族との結婚という突然の知らせに、方子様はその場で泣き崩れてしまいました。
婚約から結婚へ、愛の育まれた日々
婚約が決まってから、李垠王との結婚までの間に二人の絆は徐々に深まっていきました。政略結婚であったにもかかわらず、二人は意外にも愛情に満ちた関係を築いていったのです。その証拠に、李垠王の帰国が一時延期された際、方子様は彼を思い日記に綴りました。「天下はどんなにしていらっしゃるかしら。暴動はどんな風なのかしら。」遠く離れた地にいる夫を思いやる気持ちが、この一文からも伝わります。
朝鮮での悲劇と二人の愛広告
結婚後、方子様と李垠王は一緒に朝鮮を訪れ、そこで大歓迎を受けました。しかし、幸せな日々は長く続きませんでした。滞在中、最愛の長男が突然亡くなるという悲劇が二人を襲います。この出来事により、夫婦は深い悲しみに暮れることとなりました。
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