今回の訪問先で陛下が受けられた「おかえりなさい」という言葉は数多くありました。晩餐会でのチャールズ国王陛下や、最終日に訪れたオックスフォードの関係者からの英国へお帰りなさいという温かい挨拶もありましたが、帰国後の愛子さまからの「おかえりなさい」はまた違った感情で受け取られたことでしょう。

愛子さまにとって、今回の英国訪問はこれまでで最も長い期間、両陛下と離れて過ごされた時間でした。「おかえりなさい」という言葉には、言葉には表せない深い思いが込められていたかもしれません。今年四月から日本赤十字社でお勤めになられている愛子さまは忙しい日々を過ごされていますが、それでも寂しい時もあったのではないでしょうか。両陛下の英国での様子はニュースで必ず確認されていました。帰国される日の朝も「待ち遠しいですね」と明るく職員に話されていましたと宮内庁職員は語ります。

愛子さまと両陛下の思い出の地、英国

英国は天皇后一家にとって、それぞれが留学を経験した思い出の地です。陛下は二十三歳の一九八三年から二年四か月間、オックスフォード大学のマートンカレッジで十八世紀のテムズ川の河川交通史を研究されました。雅子さまは皇室入前の一九八八年から二年間、外務省の研修でベリオールカレッジに留学されました。

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