うちの猫、ぽんたの遊び方が、少々普通ではないことに気づいたのは、ある晴れた午後のことだった。リビングルームには暖かな日差しが差し込み、ぽんたの白い毛がキラキラと輝いていた。普通の猫なら、おもちゃのネズミを追いかけたり、ボールを転がして遊んだりするものだろう。しかし、ぽんたはそのいずれにも興味を示さなかった。代わりに、彼が選んだ遊び道具は、私の手のひら大のぬいぐるみだった。
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「もうすこし可愛い遊び方ないの…?」私は思わず心の中でつぶやいた。ぽんたは、その小さなぬいぐるみを咥えると、一度じっと私を見つめた。それから突然、何事かに取り憑かれたように部屋中を駆け巡り始めたのだ。まるでぬいぐるみが生きているかのように扱うぽんたの姿は、一種独特のもので、目を離すことができなかった。
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その日は、私もまた特別なことがない限り、仕事を離れてぽんたと一緒に過ごす予定だった。彼にはどんな過去があり、どんな背景があるのだろうか。ぽんたがどのようにしてこんな特異な遊び方をするようになったのかを考え始めたのだ。
ぽんたとの出会いは、街外れの静かな公園でのことだった。誰からも見捨てられたような表情で、ひとりぼっちでベンチの下に隠れていたあの日のことを、私は忘れることができない。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JJLFQK72LUs,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]