歴代の天皇と共に人生を歩む皇后候補となった女性たちには、いくつものドラマがあったことをご存じでしょうか。天皇の伴侶となる皇后の選定は、国家の象徴である天皇を支える重要な役割を担います。そのため、皇太子の婚約者選びには、厳密な審査と協議が重ねられます。

まず、昭和天皇の時代に最有力な皇后候補として名前が挙がっていた白川初子さんについてです。

白川さんは1913年11月13日生まれで、当時の昭和天皇より6歳年下でした。父は北白川宮長被災、母は証拠費という元皇族の家系で、皇族との関わりが深かったのです。1947年に施行された皇室典範により皇族を離脱していますが、昭和天皇が18歳になり翌年に立体視された際、誰が次期皇后になるのかが注目されました。皇族や旧皇族の令嬢たちから選ばれるのが通例であり、白川さんもその候補として挙げられました。

当時、白川さんは皇族の集まる場で昭和天皇と親しく会話していたため、皇后候補の筆頭として注目されていました。

しかし、白川さんは非常に気さくな性格の持ち主で、実際には婚約者である島忠広さんとの関係が進展していたとも言われています。結果的に、昭和天皇は美智子さまと婚約することになり、白川さんは正式な発表を待つことなく、島忠広さんとの婚約を公表しました。美智子さまとの婚約発表は日本中を熱狂させ、白川さんと島さんの関係を隠す配慮があったと考えられます。

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