昨年の冬、私は久しぶりにおばあさんの家を訪れた。おばあさんとは私が小さい頃からの付き合いで、よく買い物を頼まれたり、掃除に行ったりしていた。おばあさんは、長い間一人で暮らしていた。旦那さんが先立たれてからは、ますます家にこもるようになり、日々テレビを見てはぼんやりと過ごすだけの生活が続いていた。
そのころ、おばあさんは足が弱くなり、買い物すらままならない状態になっていた。
家の中にいても、どこか寂しそうで、ひとりで過ごすことが多かった。そんなおばあさんに、私は時々顔を出して話し相手になったり、必要なものを買ってきたりしていた。けれども、どんどん元気がなくなっていくように感じ、心配になっていた。
ある日、おばあさんが突然私に言った。「子犬を飼おうかと思っているんだ」と。私は驚いた。おばあさんが犬を飼うなんて、想像もしていなかったからだ。しかし、おばあさんは続けて言った。「私、もう一度元気を取り戻したいのよ。
子犬がいれば、きっと毎日がもっと楽しくなると思うの。」その言葉に、私は少し安心した。おばあさんが新しい命を迎え入れようとしていることは、何かしらの希望を感じさせたからだ。
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