図書館勤務の友人から聞いた、なんとも心温まる話がある。その図書館では、地域の子どもたちのために「子ども相談窓口」という特設コーナーが設けられているそうだ。ある日、小学校低学年くらいの男の子が、その窓口に小さな手書きのメモを持って訪れた。
「犬の飼い方は、これでいいですか?」
メモには、飼い犬に必要なしつけや、食事のこと、予防接種のことなどがぎっしりと書かれていた。その文字はまだ小さな手が一生懸命丁寧に書き込んだもので、ところどころ読みづらい箇所もあった。それでも自分なりに調べ、まとめた努力が滲み出ていた。そして、彼の目には自信のなさと同時に、どこか希望に満ちた輝きが宿っていたという。
窓口のスタッフが理由を尋ねると、男の子はこう答えた。「犬を飼いたいと両親にお願いしたら、『自分でまず犬の飼い方を調べなさい。何が必要で、何をしなければいけないのか、きちんとわかってから話しなさい』と言われたからです」
彼はそれ以来、毎日のように図書館に通い、犬の飼い方について丹念に本を読む日々を続けていた。図書館のスタッフたちも彼の熱心な様子に心を打たれ、時には自身の知識をもとにアドバイスをし、調査の手伝いをしていた。友人は、動物専門店の知り合いに連絡を取り、飼い方について直接話を聞けるように手配までしたという。「これで大体わかったよ」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=rVfh3wGWuwE,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]