数年前のちょうど今頃、私の人生において忘れられない「修羅場」が訪れました。その結果は予想外にうまくいったものの、その当時は心底辛い体験でした。
私たち夫婦は結婚して2年目を迎えていましたが、まだ子供はいませんでした。義実家は車で10分ほどの距離にあり、義父母とはたまに回転寿司に一緒に出かけることがありました。義姉はすでに県外に嫁いでおり、私たち4人で食事に行くことが多かったのです。
その日は、夫が同僚との飲み会で夕飯が不要だと言っていたため、久しぶりに自分へのご褒美としてひとりで回転寿司に出かけました。年度末で仕事が忙しく、少し贅沢したい気分だったのです。楽しい気分で寿司を楽しんでいると、突然、義父母がその店に入ってきました。最初に私に気づいたのは義母でしたが、義父は私が重ねた皿をじっと見つめていました。
私の前に積まれた皿には、高価な「金皿」「銀皿」がたくさんありました。その店で上位価格の皿ばかりを選んで食べていたのです。
しかし、義父の視線に気づいた瞬間、「マズイッ!」と思いました。けれど、すでにどうしようもありません。義父は無言でUターンし、店を出て行きました。義母もすぐに後を追って出て行きました。
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