月経がある女性の半数以上が、貧血あるいは貧血予備群といわれるほど、貧血は身近な病気です。まず、そもそも貧血とは何かを確認しましょう。そして、貧血と深いかかわりのある鉄分ですが、日本人の多くが十分な量を摂れていません。体内に吸収されにくい鉄を効率よく摂取するためのポイントをご紹介します。
貧血とは、全身に酸素を運んでいる血液中のヘモグロビンがうまくつくれなくなり、体が酸素不足になる病気です。貧血の症状は多岐にわたりますが、主な症状には、「顔色が悪くなる」「爪が変形する」「息切れ・動悸がする」「めまいがする」「疲れがとれない・全身がだるい」などが挙げられます。また、鉄は皮膚のコラーゲン線維の生成にも必要なミネラルのため、鉄が不足すると肌荒れなども起こしやすくなります。貧血の症状について詳しく見ていきましょう。
①貧血の主な症状:顔色が悪くなる
ヘモグロビンは赤血球に含まれている赤い色素。貧血でヘモグロビンがつくられなくなると、皮膚や粘膜の赤味がなくなり、黄色っぽいくすんだような顔色になる。また、まぶたの粘膜も赤味がなくなり、白っぽくなる。
②貧血の主な症状:爪が変形する
貧血になると、爪が割れやすかったり、爪の表面が凸凹してきたりする。
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