俺は長年、地方支社で営業として働いてきた。
最終学歴は中学校卒業。
世間から見れば、決して誇れる肩書きではないかもしれない。大手企業に勤めているとはいえ、社内には有名大学を卒業した社員も多く、「中卒」というだけで距離を置かれることも少なくなかった。
しかし、俺は学歴を言い訳にしたことは一度もない。
営業の世界で必要なのは、机の上の知識だけではない。
相手の気持ちを理解し、信頼を積み重ね、結果を出すこと。それだけだと思っていた。
地方支社に配属されてから20年以上、俺は毎日顧客の元へ足を運んだ。
雨の日も、雪の日も、契約が取れない日もあった。
何度断られても諦めず、取引先との関係を一から築いてきた。その結果、赤字寸前だった支社の売上を数年で立て直し、全国でも上位の成績を残せる営業所へ成長させることができた。
そんなある日、突然本社から呼び出された。
「君に本社営業部長を任せたい」
耳を疑った。
まさか、自分のような中卒社員が、本社の管理職、それも営業部長になるとは思ってもいなかったからだ。
社長は俺にこう言った。
「君の学歴ではなく、20年以上積み上げてきた実績を評価した。
会社が必要としているのは、数字を作れる人間だ」
その言葉を聞いた時、胸の奥が熱くなった。
そして俺は本社へ異動することになった。
だが、そこで待っていたのは歓迎ではなかった。
俺が営業部長として初めて会議室に入った瞬間、17人いる部下たちは互いに顔を見合わせた。
そして、一人の若い社員が笑いながら言った。
「え?この人が新しい部長ですか?」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Dw90Nzm7bPU,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]