伝説的な女優・浜木綿子さんの壮絶な人生と、その息子・香川照之さんへの切なすぎる言葉についてお話しさせていただきます。

浜木綿子さんは1935年10月31日、東京目黒区緑ヶ丘に生まれました。お父様は日本工学（現在の日立製作所）の重役を務めており、初代大阪市長の甥でもあるというエリート家庭で育ちました。裕福な家庭で、三味線やピアノなどの楽器演奏でプロ並みの腕前を誇り、幼少期から音楽に親しんでいました。

高校時代、お父様の転勤を機に兵庫県宝塚市に移り住みました。1953年、宝塚音楽学校に進学し、1955年に卒業。同年、第40期生として宝塚歌劇団に入団。宝塚では男役の相手役として注目され、初舞台から観客の心を掴む演技力を披露しました。そして、1961年、宝塚を退団するまで数々の名作に出演し、多くのファンに愛されました。

しかし、人生は順調なばかりではありませんでした。1965年に三代目市川猿之助（後の市川海老蔵）さんと結婚し、同年12月に長男・香川照之さんを出産。

結婚からわずか一年余りで、浜木綿子さんは夫を年上の人妻に奪われる形となり、悔しさと悲しさが交錯しました。浜さんは「悔しくて悔しすぎる、涙が出ない」

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