「こんな簡単な間違い探しも解けないの?子どもでも分かるでしょw」
親戚が集まった日曜日の昼、食卓で1枚のイラストが話題になった。
祖父が新聞から切り抜いたという、家族が食事をしている絵だった。
「この絵には、おかしなところが2つある。分かった人にはご褒美をあげよう」
祖父がそう言うと、子どもたちは一斉に絵を覗き込んだ。
大人たちも笑いながら探し始めた。
ところが、10分経っても誰も正解できない。
そのとき、叔父が得意げに言った。
「こんなの簡単だろ。テーブルの上の料理を見ればいいんだよ」
しかし、何度見ても答えは見つからない。
すると、隣に座っていた小学3年生の息子が小さく手を挙げた。
「ねえ、おじいちゃん。これって、森くんがいないんじゃない?」
全員が一斉に絵を見直した。
確かに、そこにいるはずの森くんの姿が見当たらない。
「おお!よく気づいたな!」
祖父が嬉しそうに拍手した。
ところが、叔父は納得しなかった。
「それは違うだろ。そもそも森くんなんて、この絵のどこにも名前が書いてないじゃないか」
息子は少し困った顔をした。
「でも、おじいちゃんがそう言ってたよ」
祖父は笑いながら答えた。
「そうだ。もう1つは分かったか?」
大人たちは再び絵を見つめた。
料理、箸、お皿、コップ……。
どこにもおかしなところはないように見える。
そのとき、息子が突然声を上げた。
「あっ!フネさん!」
全員が息子の指先を追った。
「スプーンを食べてる!」
一瞬、食卓が静まり返った。
次の瞬間、子どもたちは大笑い。
叔父は思わず絵を手に取って確認した。
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