「ママ、僕の答え、どうして間違いなの?」
夕食を終えた夜、息子が学校のテスト用紙を持ってきた。
そこには、こんな問題が書かれていた。
「ノートが7冊あります。2冊を友だちに貸しました。あとで1冊返ってきました。今、何冊ありますか?」
息子の答えは「6冊」。
しかし、その答えには大きな赤いバツ印がついていた。
さらに先生からは、
「問題をよく読もう!」というコメントまで書かれていた。
私は思わず答案用紙を見直した。
「え? 6冊で合っているんじゃない?」
息子は自信がなさそうに説明した。
「最初は7冊あったでしょ。2冊貸したから5冊になった。でも、あとで1冊返ってきたから6冊だよ」
私は息子の説明を聞いて、もう一度問題文を読んだ。
確かに、その通りだった。
7-2=5。
5+1=6。
どう考えても6冊になる。
「ちゃんと考えているじゃない。どこも間違っていないよ」
そう言うと、息子は少し安心したような顔をした。
しかし、答案用紙には先生の赤いバツ印が残っている。
私は気になって仕方がなかった。
翌朝、息子に聞いてみた。
「先生には、どうして間違いなのか聞いたの?」
すると息子は小さな声で答えた。
「先生は、2冊貸したんだから5冊って言ってた。でも、1冊返ってきたことも説明したんだよ」
「それで?」
「先生は、もう一度問題を読んでって言っただけだった」
私は少し驚いた。
問題文には、確かに「あとで1冊返ってきました」と書いてある。
そこを無視して答えを出すことはできない。
私は息子の答案用紙をスマホで撮影し、担任の先生に連絡することにした。
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