夜19時24分。
仕事を終えて帰宅した私のスマホに、上司からLINEが届いた。
「有給取ってた?」
「はい。いただいています」
すると、すぐに次のメッセージが来た。
「有休ずらせるか?」
私は思わず画面を二度見した。
翌日は、以前から申請していた有給休暇の日だった。
申請したのは3週間前。
上司の承認もすでに下りている。
美容院の予約も済ませていたし、久しぶりに会う友人との約束も入れていた。
今さら変更するつもりはなかった。
「明日ですよね?無理です。申請も出して受理されていますので」
すると上司から、こんな返信が届いた。
「なにがあるんだ?具体的に言ってみろ」
私は少し驚いた。
有給休暇を取るのに、いちいち理由まで説明しなければならないのだろうか。
それでも、冷静に返信した。
「有給の理由を言う必要ってあるんでしょうか?」
既読はすぐについた。
しかし、返事はなかった。
翌朝、私は予定どおり出勤せず、休日を過ごした。
ところが、昼頃になって同僚から連絡が来た。
「昨日の上司、朝からずっと機嫌悪いよ」
どうやら、私が休んだことで仕事の割り振りが変わり、上司が不満を漏らしていたらしい。
さらに、翌日出勤すると、上司に呼び出された。
「昨日は本当に困ったんだぞ。社会人なら周りのことも考えろよ」
私は黙って話を聞いた。
そして、1つだけ質問した。
「私の有給申請が承認されたとき、業務に支障があるという話はありませんでしたよね?」
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