「10階に住んでいるのに、晴れた日は必ず7階でエレベーターを降りるんです」
地域の交流会で出された1問のクイズに、会場中がざわついた。
スクリーンに映し出された問題はこうだった。
ある人が、10階建てのマンションの10階に住んでいる。
雨の日はエレベーターで10階まで上がる。
しかし、晴れた日はなぜか7階で降り、残りの3階を階段で上がる。
なぜだろう?
司会者が問題を読み終えると、参加者たちは一斉に考え始めた。
「エレベーターが故障しているんじゃないか?」
「晴れた日は健康のために歩いているんだろう」
「7階に知り合いが住んでいるとか?」
次々と答えが飛び出した。
しかし、どれも不正解。
その中で、隣に座っていた男性が自信満々に言った。
「そんなの簡単だよ。晴れた日は運動したいからに決まっているだろう!」
周囲の人たちも納得したようにうなずいた。
ところが、司会者は首を横に振った。
「残念ですが、違います」
男性は少し不機嫌そうに腕を組んだ。
「じゃあ、雨の日だけ10階まで行く理由は何なんだ?」
その質問に、会場は静かになった。
私は問題文をもう一度読み直した。
10階建てのマンション。
10階に住んでいる。
雨の日は10階まで行ける。
晴れた日は7階までしか行けない。
そこで、あることに気づいた。
私はゆっくり手を挙げた。
「もしかして、その人は背が低いんじゃないですか?」
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