「そんな遊びするならやめろ」——試合終了後、阿部監督の一言が響き渡った。試合直後の大勝利にも関わらず、ベンチに冷たい緊張感が漂った。原因は、先発投手山崎伊織の不甲斐ないピッチングだった。

前半の勢い

2024年9月26日、横浜スタジアムで行われた巨人対DeNA戦。巨人の4年目右腕、山崎伊織が今季3度目の先発マウンドに立った。

しかし、この日の山崎はどこか不安定だった。初回こそ味方の好守に助けられ、無失点で切り抜けたものの、2回から不安定な投球が目立ち始めた。3回にはDeNA打線に捉えられ、連打を浴び、宮崎にソロホームランを許して1点を失う。そして、その後も連続ヒットで追加点を許し、結局この回だけで4失点。6点リードだった試合が、一気に6-4に縮まるという状況になった。

怒りの監督

状況を見かねた阿部監督は、ついに山崎をマウンドから降ろすことを決断。ベンチに戻ってきた山崎に向かって、監督は怒りを隠さずに厳しい言葉を浴びせた。「そんな遊びするならやめろ。君がそんなプレーを続けるなら、休んだほうがいい」——その言葉に、チーム全体が息を飲んだ。

勝利に向かって突き進んでいたチームの勢いが、監督のその一言で一瞬にして止まったように感じられた。

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