たった30分で、両脚がボコボコになった。
最初は小さな膨らみが1個できただけだったのに、気づけば太もも全体に広がっていた。
「また始まった……」
私は思わずため息をついた。
こうした症状が出るようになって、もう1年になる。
何度も病院に通い、薬も使ってきた。それでも、忘れた頃に突然再発する。
今回も、ただ座っていただけだった。
最初に感じたのは、肌のわずかな違和感だった。
「あれ?何かかゆい……」
太ももを見ると、小さな膨らみが1個できていた。
その形には見覚えがあった。
また、いつもの症状だ。
私は慌てることもなく、しばらく様子を見ることにした。
ところが、数分もしないうちに、隣にも新しい膨らみが現れた。
1個だったものが2個になり、さらに別の場所にも増えていく。
「ちょっと待って。今日は増えるのが早くない?」
私は思わず声に出した。
普段なら、処方された薬を指示どおりに使うところだった。
でも、このときは症状がどのように変化するのか、少し気になってしまった。
すぐには薬を使わず、様子を見ていた。
今思えば、悪化するまで試すようなことはするべきではなかった。
やがて、太もものあちこちが盛り上がり始めた。
小さな膨らみ同士がつながり、細長い線のようになっている部分もある。
「えっ、何これ……」
慌てて両脚の写真を撮った。
画面に映った自分の肌を見て、言葉を失った。
左右の太ももには大小さまざまな膨らみができていた。
まるで皮膚の下から何かが浮き上がってきたようだった。
しかも、熱い。
皮膚がじんじんするような感覚があり、かゆみもどんどん強くなっていく。
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