「ねえ、ちょっと!その腕、何があったの!?」
夫の腕を見た瞬間、私は思わず叫んでしまった。
最初は何かにぶつけた跡なのかと思った。でも、よく見ると、普通のあざとはまったく違っていた。
赤い線が輪を描くように広がり、皮膚の一部がぷっくりと盛り上がっている。
しかも、1個や2個ではなかった。
「これ、全部どうしたの?」
「俺もよく分からないんだよ」
「ちょっと、太ももも見せて」
すると、さらに驚いた。
太ももにも同じような赤い輪が、いくつも浮かび上がっていたのだ。
大きな輪もあれば、小さな輪もある。途中でつながって、波模様のようになっている部分まであった。
「うそでしょ……。こんなの初めて見た」
私は慌ててスマホを取り出し、腕と太ももの写真を撮った。
夫は普段から刺身などの生ものを好んで食べる。
そのことが頭に浮かんだ私は、思わず聞いた。
「最近、生ものばっかり食べてなかった?」
「食べてたけど、それがどうした?」
「いや、もしかして寄生虫とか……」
口にした途端、自分でも怖くなった。
皮膚の下を何かが動いて、こんな模様を作っているのではないか。
そんな想像までしてしまった。
「ちょっと、怖いこと言わないでよ」
夫も不安そうな顔をした。
でも、私はどうしても気になった。
そこで写真を見せながら、周囲に相談してみることにした。
すると、いろいろな意見が返ってきた。
「それ、じんましんじゃない?」
「何かにかぶれた可能性もあるよ」
「寄生虫って話も聞くけど、写真だけじゃ分からないと思う」
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