退職届を出そうとした私に、同僚たちが大爆笑。
「最後くらい笑わせてよw」
私が席を外している間に、机の上の退職届が勝手に落書きだらけにされていた。
封筒には「もちもちおいしい日本の食パン」「退職届」、さらに意味不明な数字まで書かれていた。
戻ってきた私を見て、同僚たちは大笑い。
「何これ、パン屋の仕入れ伝票みたいじゃん!」
「退職するんだから、これくらい許してよw」
私は何も言わず、封筒を見つめた。
実は、私はこの会社で5年間働いていた。
入社当初は、仕事を覚えることに必死だった。
誰よりも早く出勤し、頼まれた仕事は断らず、同僚のミスまで黙ってフォローしてきた。
いつしか、それが当たり前になっていた。
「これもお願い」
「今日中にやっておいて」
「あなたなら大丈夫でしょ?」
気づけば、他人の仕事まで私の担当になっていた。
それでも、職場の雰囲気を壊したくなくて、ずっと笑って引き受けてきた。
そして、ようやく退職を決意した。
最後くらいは静かに終わらせたかった。
ところが、私の退職届を見た同僚たちは、勝手に落書きをして笑いものにしたのだ。
「冗談なのに、そんな顔しないでよ」
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