「家がこんなに散らかっているから、俺は他の女性に癒やしを求めたんだ」
不倫が発覚した夫は、謝罪するどころか、私にそう言い放った。
目の前のリビングには、子どものおもちゃ、脱ぎっぱなしの服、テーブルの上には食べかけのお菓子や日用品が置かれている。
確かに、きれいとは言えない。
でも、ここは子どもが毎日暮らしている家だ。
私は毎朝6時に起きて、朝食を作り、子どもを起こし、着替えを手伝い、保育園の準備をする。
仕事から帰れば、夕食の支度、洗濯、お風呂、寝かしつけ。
子どもが寝たあとに片付けようと思っても、疲れ果てて動けない日だってある。
それでも、家族のために毎日頑張ってきた。
そんな私に、夫はさらに追い打ちをかけた。
「彼女の家はいつもきれいなんだよ。料理もちゃんとしているし、帰るとホッとする。お前も少しは見習ったら?」
私は思わず聞き返した。
「つまり、私が家事を完璧にしていれば、不倫しなかったってこと?」
夫は腕を組み、当然のように答えた。
「そういうことだよ。男だって癒やされたいんだ」
その瞬間、私は夫が本当に反省していないことを理解した。
不倫したことよりも、自分の行動を正当化することに必死だったのだ。
私は怒鳴らなかった。
ただ、スマホを取り出し、保存していたメッセージを開いた。
実は、不倫が発覚した日から、夫とのやり取りや相手とのメッセージを消さずに保管していた。
そこには、夫が不倫相手に送った文章が残っていた。
「妻は子どものことで忙しいから、俺が何をしても気づかない」
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