ドラマ『この世の果て』は、1994年にフジテレビの月9枠で放送され、野島伸司による脚本で、多くの視聴者を引き込みました。このドラマは、重くて悲しい愛の物語であり、視聴者に強烈な印象を残しました。主演は三上博史と鈴木保奈美で、彼らの演技は当時から高く評価され、今でも語り継がれています。
主人公の砂田マリア(鈴木保奈美)は、幼い頃に自らの火遊びが原因で家を焼失させ、妹の七瀬(通称:7)はその火事で失明してしまいます。マリアは、7の目の治療費を稼ぐために、昼間は郵便局員、夜はクラブのホステスとして働く過酷な生活を送っていました。そんな彼女が、ある夜、偶然にもひき逃げ事件に巻き込まれ、被害者の高村士郎(三上博史)と出会うことになります。
士郎は記憶を失っており、頼るものもなく、マリアのもとに身を寄せることに。
しかし、士郎の記憶喪失は偽りであり、彼は実は世界的なピアニストでした。妻の愛子は、士郎の才能に執着し、彼を機械のようにピアノを弾かせる日々を送らせていたのです。
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