「先生、この発疹は何か危険な病気なんでしょうか?」
夫の首から胸、背中にかけて、赤い発疹が一気に広がった。
最初は虫刺されかと思った。
しかし、夫は熱っぽさと倦怠感を訴え、気持ち悪いと言ってソファから動けなくなった。
私はすぐに夫を病院へ連れて行った。
診察室で医師が皮膚の状態を確認した。
「発疹だけでは原因は判断できません。感染症や薬の影響など、いくつかの可能性があります」
必要な検査を受けることになった。
私は不安でいっぱいだった。
ところが、検査について説明を受けている間、夫は一度も私の顔を見ようとしなかった。
医師から性感染症についても確認が必要だと説明されると、夫の表情が明らかに変わった。
私は思わず尋ねた。
「何か心当たりがあるの?」
「いや、別に……」
その返事があまりにも不自然だった。
病院から帰る車の中でも、夫はずっと黙っていた。
そして夜、私がもう一度尋ねると、夫は突然口を開いた。
「実は……少し前に、他の女性と関係を持った」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「どういうこと?」
夫はうつむいたまま続けた。
「飲み会の後、一度だけだった。こんなことになるとは思わなかった」
私は手に持っていたコップをテーブルに置いた。
「一度だけ?」
「本当にそうなんだ。もう終わったことだから……」
私は夫を見つめた。
「終わったこと?あなたは自分の体に異変が出るまで、私に何も言わなかったよね」
夫は何も答えなかった。
翌日、私は医師に相談し、自分も必要な検査を受けることにした。
発疹の原因が何であれ、夫に心当たりがある以上、自分の健康を守ることが最優先だった。
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