「ブレーキをかけているトラックはどれ?」たった3枚の絵を見せられた瞬間、家族全員の意見が真っ二つに分かれた。
ある日、夕食後に息子がスマホを見ながら言った。
「ねえ、お父さん。この問題解ける?」
画面には、3台のタンクローリーのイラストが並んでいた。
問題は簡単そうだった。
「ブレーキをかけているのはどのトラックでしょう?」
タンクの中には液体が入っている。
ただし、3台とも液体の傾き方が違っていた。
私は少し考えて、すぐに答えた。
「これは3番じゃない?液体が水平だから、ブレーキをかけて止まろうとしているんでしょ?」
すると息子が笑った。
「お母さん、全然違うよ!」
隣にいた夫も画面をのぞき込んだ。
「いや、2番だろ。液体が後ろに寄っているんだから、ブレーキを踏んだ反動じゃないのか?」
私は夫の説明を聞いて、なるほどと思った。
しかし息子は首を横に振る。
「2番も違うんだって!」
夫は少しムキになった。
「じゃあ、1番なのか?でも、なんでそうなるんだ?」
そのとき、ちょうど仕事から帰ってきた義父が会話に加わった。
義父は長年、大型トラックの運転手をしていた人だった。
問題を見るなり、私たちに尋ねた。
「お前たち、タンクの中の水がどう動くか考えたことはあるか?」
夫はすぐに答えた。
「ブレーキを踏めば、液体は前に動くんじゃないの?」
義父はうなずいた。
「そうだ。だが、なぜ前に動くのか説明できるか?」
私たちは黙ってしまった。
義父はテーブルに置いてあった水の入ったペットボトルを手に取った。
「例えば、このペットボトルを持って車に乗っているとする。
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