「1時間って、60分だよね?」
子どもの算数のテストを見た瞬間、私は自分の常識を疑ってしまった。
問題文には『1時間は何分ですか。』と書かれている。
その下に、子どもが鉛筆で書いた『60分』という答え。
そして、その横には大きな赤い×。
さらに先生の字で『問題をよく読んでみよう。』と書かれていた。
「……えっ?」
私は思わずテストを持ち直した。
何か読み間違えているのかもしれない。
そう思って、もう1度問題を確認した。
『1時間は何分ですか。』
やっぱり同じだった。
「これ、60分じゃないの?」
子どもに聞くと、少し困った顔をした。
「僕もそう思ったんだけど……」
「先生には何て言われたの?」
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