「先生のおしりが……何?」
最初にその絵本を見たとき、私は思わず声を出してしまった。
タイトルの途中が、まるでクイズのように隠されていたからだ。
表紙には、大きな赤い文字で『先生のおしりが』と書かれている。
その下には、白い長方形。
そして右側には『た!』という文字が残っていた。
つまり、先生のおしりに関係する何かが起きた、ということなのだろう。
でも、肝心な部分が分からない。
私は表紙をじっと見つめた。
そこに描かれていたのは、満員電車のような場所だった。
大勢の子どもたちが、狭い車内にぎゅうぎゅうに集まっている。
黄色い帽子をかぶった子。
赤い帽子をかぶった子。
眼鏡をかけた子。
そして、子どもたちの後ろに立つ女性の先生。
何とも言えない表情で、少しうつむいている。
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