「8時55分に家を出て、9時5分に来るバスに間に合う?」小学3年生の息子は自信満々に「間に合う!」と答えた。しかし、返ってきた答案には大きな赤いバツがついていた。
その日の夕方、息子がランドセルから算数のプリントを取り出した。
「お母さん、これ見て。僕、答え合ってると思うんだけど……」
プリントには、こんな問題が書かれていた。
『バス停まで歩いて10分かかります。太郎くんは8時55分に家を出ました。バスは9時5分に来ます。間に合いますか?』
息子の答えは「間に合う」。
しかし、その答えには赤い大きなバツ。
さらに先生からは、
「問題をよく読もう!」
というコメントまで書かれていた。
私は思わず笑ってしまった。
「どうして間に合うと思ったの?」
息子は少し考えてから答えた。
「だって、8時55分から10分歩いたら9時5分でしょ? バスも9時5分に来るんだから、ちょうど着くじゃん」
確かに、計算は間違っていない。
8時55分+10分=9時5分。
息子は時計まで持ってきて、何度も時間を確認していた。
「ほら! ちゃんと合ってるよ!」
本人は納得できない様子だった。
私も最初は、先生の採点が厳しすぎるのではないかと思った。
しかし、問題文をもう一度読み直して、少し考えた。
バスが9時5分に来るということは、息子がバス停に着くのも9時5分。
バスが到着した瞬間に、ちょうどバス停へ着く計算になる。
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