「4冊です」と答えた息子の答案に、先生は大きなバツをつけた。
赤ペンで書かれていたのは、「問題をよく読みましょう!」という一言だった。
その日の夕方、小学3年生の息子が、少し不満そうな顔で帰ってきた。
「お母さん、僕の答え、どうして間違いなの?」
ランドセルから取り出したのは、算数のテストだった。
問題はこう書かれていた。
「ノートが5冊あります。2冊を友だちに貸しました。あとで1冊返ってきました。今、何冊ありますか?」
息子の答えは「4冊」。
私は最初、計算を間違えたのかと思った。
「最初は5冊あったんだよね?」
「うん」
「2冊貸したら?」
「3冊になるよ」
「そのあと1冊返ってきたら?」
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