母が自ら命を絶ったと知らされた翌日、私は羽田空港で泣き崩れていた。
「お客様、まもなく搭乗のお時間です」
係員の声が聞こえても、返事をすることができなかった。
前日の夜、突然かかってきた電話。
母が亡くなったという知らせだった。
何度も電話をかけた。
当然、母が出ることはなかった。
「どうして、最後に一言も相談してくれなかったの?」
スマホの画面には、母との過去のメッセージが残っていた。
最後のやり取りは、ほんの短いものだった。
「ちゃんとご飯食べてる?無理しないでね」
私は「大丈夫だよ」とだけ返信していた。
今思えば、もっと話を聞いてあげればよかった。
もっと電話をすればよかった。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください