「2人暮らしで引越し距離は65km。それで見積もりが692,450円ですか!?」
引越し業者の担当者が差し出した見積書を見て、私は思わず声を上げた。
夫婦2人暮らし。
荷物は一般的な家庭より少ないと思っていた。
引越し先までは約65km。
特別大きな家具や、運ぶのが難しい荷物もない。
それなのに、提示された金額はまさかの692,450円。
最初は桁を見間違えたのかと思った。
「すみません、これって本当にこの金額ですか?」
担当者は慣れた様子で答えた。
「はい。現在の引越し料金ですので、これくらいはかかります」
私は見積書をもう一度確認した。
車両費、人件費、付帯作業費、資材費……。
細かい項目が並んでいる。
さらに、合計金額の横には手書きで修正された数字まであった。
「最近は人手不足ですし、燃料費も上がっていますからね」
担当者はそう説明した。
確かに、引越し業界も大変なのだろう。
作業員の人件費やトラックの維持費がかかることも理解できる。
でも、70万円近い金額は簡単に納得できるものではない。
「ほかの会社でも、このくらいするんですか?」
私が尋ねると、担当者は少し笑った。
「今はどこも似たような金額だと思いますよ。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください