「えっ、65,600円ですか?」
深夜0時過ぎ、私は上野のガールズバーで渡された会計伝票を見て固まった。
その日は仕事帰りに、友人から聞いていた店に初めて入った。
店の入口には料金案内があり、VIP料金は40分10,000円と書かれていた。
これなら少し飲んで帰るにはいいだろう。
そう思って席に案内してもらった。
女の子が隣に座り、軽く会話をしながらお酒を飲んだ。
最初は普通に楽しかった。
途中で女の子から「もう少し一緒に飲みませんか?」と誘われた。
私は特に急いでいなかったので、そのまま延長することにした。
カクテルも何杯か注文した。
しかし、退店しようとした午前1時前。
スタッフが持ってきた伝票を見て、私は思わず二度見した。
合計金額は65,600円。
「すみません、これって何の料金ですか?」
伝票には次のように記載されていた。
基本料金30,000円。
指名料金6,000円。
店内料金6,000円。
ドリンク代23,600円。
合計65,600円。
私はまずドリンク代を確認した。
カクテルは合計12杯。
5杯で9,000円。
3杯で5,400円。
4杯で7,200円。
合計23,600円。
ドリンクの金額は計算上合っている。
しかし、気になったのは基本料金だった。
「VIP40分10,000円と書いてありましたよね?」
スタッフは淡々と答えた。
「はい、そうです」
「では、基本料金30,000円というのはどういう計算ですか?」
「40分ごとの料金になります」
私は伝票を指差した。
そこには利用時間が3つに分けて記録されていた。
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