帰宅した瞬間、思わず自分の目を疑った。
私が契約している駐車スペースに、見知らぬシルバーのトヨタ車が堂々と停まっていた。
しかも、両隣の車との距離もギリギリで、こちらが車を停めることも、乗り降りすることも難しい状態だった。
「またか……」
実は、この車を見るのは初めてではない。
数日前にも同じ場所に停められていたので、そのときは運転手に直接注意した。
「ここは契約者専用の駐車場ですよ。次からは停めないでください」
すると相手は、軽く会釈するだけで、そのまま車を移動させた。
謝罪らしい言葉もなかったが、もう二度とないだろうと思っていた。
ところが、今回が2回目。
さすがに我慢できなくなり、車の写真を撮って警察に通報した。
しばらくして警察官が到着。
事情を説明し、前回も注意したことを伝えた。
しかし、警察官から返ってきたのは予想外の言葉だった。
「今回は注意することしかできません。私有地内の駐車トラブルなので、こちらで強制的に移動させることは難しいんです」
……え?
2回目でも注意だけ?
こちらは毎月きちんと駐車料金を払っているのに、どうして他人の車のために我慢しなければならないのか。
しかも、近所の住人に聞いたところ、この車の運転手はアパートに住んでいる方の訪問介護を担当しているヘルパーらしい。
介護の仕事が大変なのは分かる。
利用者さんのために来ていることも理解できる。
でも、それと他人の契約駐車場を勝手に使うことは別問題だ。
目の前にはコインパーキングもある。
数百円を惜しんで、他人に迷惑をかける必要があるのだろうか。
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