「えっ、何これ!本当に寝かせてくれてる!」
東京ディズニーランドホテルの部屋に戻った瞬間、私は思わず声を上げた。
ベッドの上には、朝置いていった大切な機材があった。
それだけなら、何も驚くことはない。
ところが、その機材は枕の上にちょこんと置かれ、まるで眠っているかのように布団を掛けられていたのだ。
「うそでしょ……可愛すぎるんだけど!」
私は思わず笑ってしまった。
実は、その日の朝、ホテルのスタッフさんに少し変わったお願いをしていた。
東京ディズニーランドホテルに宿泊し、これからパークへ遊びに行こうとしていたときのことだった。
出かける準備をしていると、大切な機材をどうするか迷った。
見た目は、普通の旅行用品とは少し違う。
大きな灰色の道具で、装飾の入った独特な形をしている。
私にとっては大切なものだけれど、何も知らない人が見たら、用途が分からないかもしれない。
「これ、パークには持って行けないよな……」
私は機材を見つめながら考えた。
部屋に置いていくしかない。
ただ、その日はホテルの清掃が入る可能性があった。
もちろん、スタッフさんが客の私物を勝手に捨てるとは思っていない。
それでも、少し気になってしまった。
「もし邪魔なものだと思われたらどうしよう」
そんな心配をした私は、ホテルに用意されていた便箋を取り出した。
そこには、東京ディズニーランドホテルのロゴが印刷されていた。
せっかくだから、普通の注意書きではなく、少し遊び心のある文章にしようと思った。
私はペンを握り、こう書いた。
『パークには持って行けないので、お部屋に置いて行きますが、機材を捨てないように可愛がってあげてください』
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