2024年4月より放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』。このドラマは、日本初の女性法律家、三淵よし子さんをモデルにした物語です。物語の主人公、友子の再婚相手として登場するのが星高一ですが、このキャラクターのモデルは実在の人物、三淵乾太郎です。三淵乾太郎はどのような人物であったのか、詳しく見ていきましょう。
三淵乾太郎は1906年12月3日、福島県に生まれました。彼の父親である田彦さんは、日本の司法界の大物で、初代最高裁判所長官として名を馳せていました。田彦さん自身も判事として活躍しており、家族の中には江戸時代後期に名を馳せた祖父もいます。乾太郎さんは、東京帝国大学法学部を卒業後、甲府地方裁判所所長や浦和地方裁判所所長を務め、優れた司法キャリアを築きました。
乾太郎さんが広く知られるようになった事件の一つが、1949年の小田原一家5人殺害事件です。この事件では、18歳の少年が経営者とその家族に対して激しい怒りをぶつけ、5人の命を奪いました。乾太郎さんはこの事件で死刑判決を下しましたが、彼の死刑制度に対する反対の姿勢が注目されました。乾太郎さんは、自らが下した死刑判決に対して控訴を求めるよう加害者に呼びかけたのです。
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